なんか就活を書いたやつ
(サムネ用: 劇場版ユーフォのパンフ
4/19に公開された映画なのに、結局見に行ったのは6/8になってしまいました…。たまたまパンフが再入荷されてて買えました。アド!)
GXがほぼ10年前ってマジか…
お久しぶりです。
せっかく様々な企業を見て回ったので、備忘録的に、就活を通して感じたこと等を書き残しておきたいと思います。
⬇︎みたいな攻略法ではないのでごめんなさい。
こんな本でも売れてるらしいです。
今回の記事で主に触れたいことは、
「就活における簿記の効力について」
ネットでは盛んに、簿記を持ってると就活に有利!!みたいな売り文句とともに、指定暴○団「資格の大○」や「T○C」が各種資格講座を構えています。
その一方で、資格だけで就活が決まるわけではない、簡単な資格では有象無象と差別化できない等の、否定的な意見も散見します。
実際、去年お話しを聞いたゼミの先輩(簿記2級持ち)は、面接で資格には一切触れられなかったと仰っていました。
実際のところどうなのか?、って就活中・就活を控えた方は気になるところだと思うので(?)、そこを中心に伝わるように書けたら、と思います。
内容としては、就活を場面ごとに分けて、資格の貢献度を主観的な目安として書いていきます。
※あくまで「主観」です。
前提スペック
・オタク
・日商簿記1級、消費税法能力検定1級(実はゴミ資格)、TOEIC600↑(大学入学時に受けさせられた)
・オタク
・学歴中の下、GPA3↑
・コミュ力ゴミ、顔ゴミ
・オタク
どんな人物かは察してください。
①インターン編
貢献度★★☆☆☆
先に謝っておきます、すいません。実はインターン、1dayを2回しか行ってないんです…。一応、どちらも大手だったので、書類選考上は役に立ったと思います。
インターンの内容自体はつまらなかったのですが、経営に近い部門の採用において、重要な評価基軸があることに気づけたのは良かったです。
・東大早慶その他国立生が9割(参加者23人)
・大学で会計を専攻している人がほぼいない
・説明資料が、まさかのP/L、B/Sの読み方
要するに、経営に近い部門の新卒採用における評価基軸は、
学歴(地頭の良さ)>>[超えられない壁]>>簿記(会計の知識)の有無
ということです。
この評価基軸は、大手企業になればなるほど顕著に表れていたと思います(当社比)。
これは、大手企業からすると、わざわざ新卒で会計に特化した人材を取るメリットがないからでしょう。中途で会計士を引き抜いた方が明らかに簡単で安全です。
厳しい現実を知りましたが、高学歴に混じってインターンに参加できたという点で、簿記の資格で学歴を多少カバーできることもわかりました。
就活市場における自分の立ち位置を知る、という側面からも、インターンは行ってよかったと思いました。
②ES、Webテスト編
貢献度★★★★★
資格最強伝説。ES通過率ほぼ100%
(上記のインターン経由の早期選考だけ落ちました。※後で過去の情報を調べると、高学歴の青田買いに近いものでした)
ESが通った企業の人事の方に話を聞いたところ、「新卒で簿記1級」という肩書きは本当にレアケースらしく、とにかく会ってみたいと思われるそうです。
就活を経験した人なら分かると思いますが、意外と「実際に会って話をする」ところに漕ぎ着けるのが大変だったりします。
そういった過程を簡単にするという意味合いで、資格は一つの取っ掛かりとして活躍していたと思います。
また、Webテストにおいても簿記(会計の勉強)が役に立ちました。通常のSPIやテストセンターなどは対策しましたが、玉手箱に関しては無敵だったといって差し支えないと思います。
最初の頃は、友達にExcel検索を頼むという複数人体制で解いていましたが、途中からは自分一人で解いても、あまり変わらないことに気づきました。
割合計算をはじめ、表の数字の処理、片手での電卓捌きなど、簿記の勉強で培ってきた感覚や技能だけで解くことができます。一人で解いても時間的余裕があるため、わざわざ友達とスケジュールを合わせる必要がなく、夜の空いた時間に受けるといったこともでき、効率良くWebテストを消化することができました。
言語?ワタシ、ニホンジン、ゲンゴ、トケル。
③GD編
貢献度☆☆☆☆☆
虚無
驚異のGD2戦2敗。私の内なる朝青龍「あほしね」
コミュ力ゴミの弊害がここで出る。まあ当たり前だけど、資格など無意味。GDにおいて隠キャは弱者、できるなら避けるのが吉。
控え室だとお淑やかな感じだった女の子が、GD始まった瞬間、ガツガツと話し合いの主導権争いに加わっていったのが一番怖かったです。
余談ですし、完全に個人的な考えですが、GDを選考に組み込んでる企業をあまり信用しない方がいいです。
私が受けたGDのお題は、「新しい社名を考えて理由を含めて発表すること」でした。
その日初めて顔を合わせた5、6人の学生ごときに、明確な答えの方向性すらない議論をさせて、個々の就活生の協調性やコミュ力を判断できますか?というお話。
また、落ちた人間が言ってるので全く説得力がないかと思いますが、⬇︎のような人が一人いるだけで議論が破綻する可能性もあります。
意識高い系のカタカナ使いたがる癖、どうにかなりませんか?
GDは一度に多くの就活生を捌けるし、私みたいなコミュ障を簡単に炙り出せるという利点はありますが、意識が高く、口先が上手に回る人間が抽出されてる可能性は高いと感じました。
それを良しとするか否かは、人それぞれだと思います。
※ここまで負け犬の遠吠え
④面接編
貢献度★★★★☆
ようやくたどり着いた…。ここが一応本筋です。
まず最も強く感じたのは、面接において簿記の資格を活かせるかどうかは自分次第だということです。
理由として、これはどんな企業の、どんな面接でも言えることですが、話の内容に一貫性があることが最も重視されているからです。
ただ漠然と、簿記の勉強を頑張ってきましたアピールしても、あまりいい評価はされません。
会計のどのような部分に惹かれたのか、どうして資格に挑戦しようと思ったのか、合格しただけではなく何を学んだのか、このような行動の根幹となる部分を説明する必要があります。
実際に私が使ってた例を簡単に紹介すると、
1.高校時代、部活のOBで公認会計士の方と話す機会があり、会計に興味を持った。
2.会計領域に接しやすい商学部を受験。大学に入ってからは、財務・税務を中心に専攻し、ゼミにも入った。
3.会計を学ぶ上で、一つのモチベーションであったり、知識の深度を測る指標として、資格試験に挑戦することにした。
4.大学2年に一度は落ちてしまったが、次の試験で日商簿記1級に合格し、現在は税法科目の勉強に取り組んでいる。
5.資格試験を通じて、毎日コツコツと粘り強く物事に取り組む姿勢や、最後までやり抜くことの重要性を実感した。
※嘘です。
もちろん全部嘘ではないです。一度1級落ちたり、次の試験で受かった〜あたりの話は本当です。ただ、私自身、会計士試験から逃亡してますし、そこまで会計好きじゃないし、どの口が「最後までやり抜く」なんて言ってるのでしょうか…。
とにかく、ここでのポイントは、簿記という堅い資格を有する=真面目で誠実な人柄、という面接官のイメージに沿うような、一貫性のある話をすることです。
やはり面接官も人ですので、ESや性格検査を基に、「こういう奴がくるんだろうなぁ」的な漠然としたイメージは持っています。そのイメージと実際の人物像にズレがあると、面接官に猜疑心が生まれ、矛盾点などが気になる→探りを入れられる→…以下、負のループになってしまいます。
ですので、簿記の資格を武器にすると決めたのであれば、上記のように無難な、真面目・コツコツアピールをするのがセオリーだと思ってください。逆にクリエイティブな性格や、集団をまとめるリーダーシップなどを長所としてアピールしたい場合には、簿記は持っていてもあまり意味がない可能性があります。
また、面接においてどの程度資格に触れられるのか?という点に関してですが、価値の高い資格であれば、絶対に聞いてきます。
裏を返せば、有象無象の資格に関しては自分から話題を切り出さない限り聞かれません。
私の例でいくと、簿記1級については、かなり深く掘り下げられましたが、消費税法能力検定に関しては一切触れられませんでした。
集団面接で他の就活生を見ていた限りですが、簿記2級が面接でプラス評価される・話題として取り上げられる最低ラインだと考えて、間違いはないと思います。
⑤まとめ
・就活の全体フローを通して、何かしらの役に立つのは、簿記2級から。
・ESや面接などで、簿記の資格をアピールする際には、一貫性のある理由づけや長所を考えておくこと。
・自宅で受けられるWebテストに関しては、簿記の勉強が役に立つ。
・新卒+簿記資格の組み合わせの需要自体は高い(学歴や英語力の補強になる)。
色々書きましたが、就活の大前提は人柄採用です。どんなに優れた資格を持っていようが、人としての基礎能力が足りていないと、内定を勝ち取ることができません。
ただし、その人柄・性格の一側面はもちろん、その資格分野に関する一定の知識があることを、資格は担保してくれます。
世の中には、簿記だけではなく、たくさんの資格試験が存在するので、自分のやりたいことや将来にプラスになるものを受けると、いつか役に立つかもしれません。
なんか自分でも書いててよく分からなくなってましたが、就活自体は煩わしくも、楽しかったと思っています。
あと、大学生で会計士・税理士の勉強をしていて、万が一撤退したとしても、一般企業の受け皿(需要)は十分にあるので、そこら辺を不安に思う人が減ってくれると嬉しいです。
おまけ
印象に残ってる質問ランキング
面接の際、私の専攻や志望職種の都合で、かなり変化球の質問がきました。結構面白かったので、おまけとして紹介したいと思います。
割と聞かれるかも…と思っていましたが、いざ質問されると微妙に困るやつ。
※ちなみに聞いてきた企業はIFRS適用でした。
こればかりは好みの問題だと思う(思う)。
私は日本基準の堅さが好きなので、有形固定資産の評価モデルの違い(日本基準は取得原価を減価償却、IFRSは再評価モデルの選択適用を認めてる)を例にとって、経営者の恣意性が入るのが気にくわない、って感じに答えました。
「恣意性」というワードを聞いた社長がニヤッと笑ったのを鮮明に覚えています…。会計の勉強をしておくメリットとして、経営者と言語感覚が一致する点もあげられると思います。
第2位『卒論の国際税務って、どこらへんの領域やってるの?』
おそらく就活中に最も聞かれた質問。主に経理部の管理職の方が突っ込んできました。
Twitterでも書きましたが、国際税務(移転価格)の話のウケが凄まじく良いです。
Appleの錬金術、ダブルアイリッシュ・ダッチサンドイッチや、昨今のパナマ文書・パラダイス文書など、企業側の、国際的な課税システムの動向に対する関心はとても高いです。
学問としては、かなりマイナーで難解な事例が多いので、学部生で内容を知っているだけで、「かなり勉強してるな」という評価をされることが多かったです。
そういえば、今年のG20で、各国共通で法人税の「最低税率」を導入するかの議論が行われるっぽいです。どうなることやら。
(GAFAに対するデジタル課税も見どころさん)
第1位『節税と脱税の違いって何?』
マジで度肝を抜かれました。
質問をしてきたのは社長だったんですが、もう2人の面接官が苦笑いしてました。
聞かれたものはしょうがないので、専門書に書いてあるような、節税は税負担の減少で〜、脱税は課税要件の充足の事実を秘匿して〜、的な当たり障りのないことを答えておきました。
Twitterでバズってたバレエの子の話じゃないけど、この質問で私の何が知りたかったのかが全く分からない。今思うと知識面を問いたかったのかもしれないですが、この質問をされた就活生が、その企業にどんな印象を持つかを一度考えて欲しいです。
番外編『日産のゴーンさんの事件に関してどう思う?』
4月の最終面接で聞かれた質問。
お手盛りの弊害と絡めつつ、企業の内部統制やコンプライアンスがより重視される世の中になると思います、的な発言をしたと思います。
驚いたのは次にされた質問。
『もしウチに入社して、不正を見つけたらどうする?』
間髪入れずに、ほぼ条件反射で、
「覚悟を持って表に出します」
今回の選考におきまして、慎重に検討を行いましたところ、
誠に残念では御座いますが、今回は貴意に添いかねる結果となりました。
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
オワオワリ。
後日談、というか今回のオチ。
経理職で記念受験したら、書類審査(ES+手書き作文2,400文字)通ってたみたいです。
説明会兼面接(本社)に行きたかったけど、終活済みだったので、泣く泣く辞退メール送りました。
ユーフォ続編楽しみに待ってます♪♪